スイスのソウルフード、セルヴラとバーベキューを売り込むテレビCM
スイスの夏は、バーベキューで始まり、バーベキューで終わります。
とにかく、みんな、バーベキューが大好きです。
ベランダで、公園で、湖畔で、どこでもバーベキュー!
そんなバーベキューで欠かせないのが、セルブラです。
スイスのバーベキュー事情について書いてみました。
スイスの料理遺産、Cervelas/セルヴラ
立ち位置は魚肉ソーセージ
2008年にスイスの料理遺産に選ばれたセルヴラは、スイスで一番ポピュラーなソーセージです。
ひとつがおよそ100グラム、12センチ。
毎年、各家庭で、40本ほど食べられています。
牛肉、豚肉、ベーコン、たまねぎに、コリアンダー、ナツメグ、丁子、にんにくなどのスパイス類を加えて作ります。
いろいろなメーカーが製造していますが、スーパーで2本パックで、2フラン75ソンチーム (およぞ300円)。
安い上に、表面のうす皮をむけば、調理しないでそのまま食べれるので、お手軽です。
手をかけなくても、そのまま、おやつやビールのおつまみになります。
日本の魚肉ソーセージと同じポジションですね。
セルヴラはこう食べる
バーベキューには欠かせない
スイスの夏のメイン料理は、バーベキュー。
肉、魚、野菜、具材はさまざまですが、セルヴラのないバーベキューは考えられません。
両端に切れ目を十字に入れて串にさして焼きます。
調理しないで食べれるので、焼き加減はお好みです。
切れ目がキレイに開いたら成功です。
焼くと塩気が際立つので、ビールがものすごく合います。
チーズと合わせてサラダに
グルイエールチーズと合わせれば、スイス色のサラダになります。
レシピ
2人分の材料
セルヴラ 1本
グルイエールチーズ 70グラム
ガーキン 1~2本
たまねぎ 小さめ1/4
マスタード 小さじ1/2
酢 大さじ1~1.5
サラダ油 大さじ1
ヨーグルト 大さじ1
塩、こしょう 少々
セルヴラとガーキンは、5ミリ幅の輪切りにします。
チーズは1センチ角に切ります。
たまねぎはみじん切りです。
後は、全部混ぜるだけです。
材料について
ガーキンは、小さいキュウリのピクルスです。スイスのガーキンは、甘くなくてさっぱりしたタイプのものです。
酢は、ワインビネガーやリンゴ酢も合います。私は、黒酢も使います。
油は、菜種油やオリーブオイルなどお好みの物でだいじょうぶです。
セルヴラの塩分があるので、味見をしてから塩を加えます。
バーベキューとスイスのスーパーのCM
春先から夏本番にかけて、スイスのスーパーは、どこもバーベキューの売り込みに全力を振り絞ります。
バーベキューの食材って、肉でも、魚でも、ソーセージでも、野菜でも、なんでもいける上に、炭やら、外で食べるための紙のお皿やら、いろいろ付属品も売れるので、スーパーも力が入ります。
スイスの2大スーパーについては、スイスのスーパーに行ってみましょう - 健康おたくのスイス生活という記事に書いていますが、その2大スーパーのうちのひとつである、コープのテレビCMが気に入っています。
バーベキューが、男の料理と考えられていることや、最近増えているベジタリアンも登場しているところも面白いです。
フランス語なのですが、簡単に流れを日本語にしましたので、雰囲気は伝わるかな。
45秒のテレビCMです。
ひげ面のDarko / ダルコが、コープの制服を着た女性とげんこつ握手をして、コープに入っていく場面からスタートします。
趣味のサッカーのチームメイトとのバーベキューでは、スポーツウエアの下に、セルヴラを貼り付けていって大うけ。
親族の集まりでは、買ってきた味付け肉をパッケージから出して、「おばあちゃん直伝のレシピで肉をマリネしてきたよ。」と言って、おばあちゃんを喜ばせます。
会社のバーベキューでは、「熟成肉ですよ。」と言って、上司に頼りになるやつと思わせます。
そんな調子の良いダルコも、ルームメイトの女の子の会社の同僚のバーベキューパーティに呼ばれて行ってみると、女子ばかりでしかもベジタリアン。
いつものセルヴラのくだりもできません。
でもだいじょうぶ、とコープのお姉さんが出てきます。
コープには、野菜やベジタリアン向けの食材も豊富ですよ。
と、いうわけで、ダルコは、野菜も美味しく焼いて、ベジタリアン女子の心もつかんでしまうのでした。
最後に
わが家では、バーベキューは夫の担当です。
きっと、どの家庭でも、「夏は、バーベキューだよね。バーベキューは男の料理だね。」と男たちが言いくるめられているのでしょう。
ベランダのバーベキューコンロで食材を焼いて、そのまま、ベランダのテーブルで食べるのでお手軽です。
冬は寒くて使えないベランダは、夏の間はフル活用です。