スイスのおまわりさんが思わず笑って許したスピード違反
スイスの生活道路は、車が、スピードを出しにくいように工夫してあります。
(生活道路というのは、住宅などから、主要な道路に出るまでに利用する道のことで、脇道と呼ぶような狭い道のことです。)
上の写真の、右手の白い車の前に、コンクリートの障害物があるのが、わかりますか?こういう障害物を置いて、道の両側に、路上駐車できるスペースがとってあるので、真ん中の走行車線は、車が1台しか通れません。前後から車がきた場合は、お互いにスピードを落として、譲りあって通ることになります。
この標識は、『速度制限30キロはここまで』という意味です。
こんなものが、道路におかれ、道幅が狭くなっているので、どうしてもスピードを落とさないわけには、いかないんです。
- 交通事故を減らす
- 道の両側の住民のために騒音を減らす
という効果があります。
レーダー式の自動速度測定器が、設置してあることも多いので、2車線の道から、こういう生活道路に入るときに、うっかり、スピードを落とさないままだと、写真をとられてしまい、罰金をとられます。
挑戦は若者の特権?!
速度制限が20キロの、チューリッヒのある生活道路で、数人の20歳の若者たち(男子です!)が、《人間が走ったら、レーダーが反応するのかどうか》、試してみることにしました。
1回目、レーダーは反応しませんでした。
でも、2回目に、ひとりが、全力で走り抜けたとき、レーダーが反応して、フラッシュが光り、写真が撮影されました。警察が、チェックしてみると、そこには、ダッシュする若者と、その横で、おしりを丸出しにしている、もうひとりの姿がうつっていました。
新聞記者の質問に、警察官たちは、「あの写真をみたときは、思わず笑っちゃったよ!」と答えたそうですよ。
おちゃめな若者たちには、今回、おとがめはありませんでした。
めでたしめでたし、かな。