お子さんといっしょに絵本を読んでいますか?絵本読み聞かせのイベントが5月にスイスで行われます。
断捨離して、すっきりシンプルに暮らしたい!と思って、少しずつ、いらないものを処分しています。どうしても捨てられないのが、娘の絵本です。読み聞かせた絵本を手にとると、小さかった娘の姿が目に浮かんで、ついページをめくってしまいます。
スイスの絵本の読み聞かせデイ
5月22日(水曜日)に、スイスでは、絵本の読み聞かせのイベントが、各地で開かれます。日本の紙芝居のスタイルで、子どもたちに、いろんなお話の読み聞かせをするんです。日本の紙芝居は、『kamishibai』として、知られているんですよ。
読み聞かせって何か効果があるんでしょうか?
子どもの言語能力が高まる
知らない言葉を耳にすることで、語彙が増え、表現する力がのびます。読み聞かせをたくさんしてもらった子どもは、平均して、学校での成績も良い結果を出しています。
子どもの想像力が豊かになる
物語は、子どもたちの想像力をひろげ、何かを作り出す力や表現力を高めます。
社会性を高める
子どもたちは、主人公といっしょに、お話の中で起こる出来事で、心配したり、問題を解決する経験をし、社会や人々との関わりを学ぶことができます。
知らない世界に接することができる
お話を通して、外国や、知らない町の人々の生活を見ることは、子どもたちにとってはわくわくする体験になります
親子のコミュニケーションが深まる
お父さんやお母さんのひざで、本を読んでもらうことは、子どもたちにとっては、とても楽しい時間です。せっかくなので、忙しい一日に区切りをつけて、ゆっくり、子どもといっしょに本を楽しみましょう。
FineGraphicsさんによる写真ACからの写真
何歳からはじめたら良いですか
生まれてすぐでもだいじょうぶです。
赤ちゃんに子守歌をうたってあげるように、本も読んであげたら良いですね。まだ、目がはっきり見えない、小さな赤ちゃんでも、お腹の中で聞こえていたお母さん、お父さんの声に、安心すると思いますよ。
娘が、1歳をすぎて、活発に動きはじめて、物をつかんだり、かんだり、なめたりするようになったころには、厚紙でできた絵本で読み聞かせをしました。薄い紙の絵本とちがって、手を切ったりしないので、安心です。
何歳まで読み聞かせをするものですか?
子どもによって個人差があります。
娘は、字が読めるようになっても、時々、『読んで!』といって、本を持ってきました。親に甘えたい気分の日もあったんじゃないかな。
小学校に入っても、機嫌が悪かったり、泣いてしまった後などは、私から絵本をもっていって、『いっしょに読もうか?』と聞くこともありました。絵本を読み聞かせをしていくうちに、娘がお話に集中していって、機嫌が良くなっていくのがよくわかりました。
学校や本屋の読み聞かせでは、小学校の中学年ぐらいまでの子どもたちは、熱心に聞いています。ひとつの物語を、家族やお友達と、共有していっしょにワクワクしたり、はらはらしたりして、最後にめでたしめでたしになる経験ができるのが、読み聞かせの良いところではないでしょうか。
どんな絵本を選んだら良いですか?
絵本はたくさんあるので、選ぶのに困りますね。
絵本の対象年齢を確認する
絵本には『3歳から5歳むき』と、対象の年齢が書いてあります。絶対にその年齢でないといけないわけではないのですが、参考になりますね。
長い間出版され続けたベストセラーを選ぶ
子どもたちに、長い間支持されて、版が重ねられた絵本は間違いないですね。
プロに尋ねる
本屋や図書館の司書は、本のプロです。遠慮せずどんどん質問しましょう。ネットでも、いろいろな情報を調べることができます。『絵本ナビ』のように、試し読みができるサイトもあります。
絵本は楽しい
絵本が、子どもたちの発達にプラスになることは、専門家の研究で確認されています。何より、子どもたちが絵本を大好きですよね。病院の待合室でも、絵本をみつけると、小さな子がよちよち歩いて、自分で取りにいきます。
芸術のような美しい挿絵や、コミカルなもの、大人でも楽しめる絵本もあります。お父さん、お母さんの好きな絵本を、子どもといっしょに楽しむのも良いんじゃないでしょうか。