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オトコの料理!Croûtes aux champignons きのこのクリームトースト

秋は美味しいきのこがスーパーに並びます。

 

きのこが主役のきのこのクリームトースト。

 

夫のレパートリーのひとつです。

Croûtes aux champignons きのこのクリームトースト

2人分材料

パン1個

きのこ300g

パセリ1束

ワインか料理酒50cc

生クリーム50cc

粉末コンソメ 小さじ1

サラダ油やオリーブオイル 小さじ1

塩・こしょう 少々

 

材料についてひと言

このレシピで、きのこの次に大事なのがパン

パン・ド・カンパーニュやバタールなど皮が固いハードタイプの食事パンが良いです。

手に入らなければ、4枚切りのトースト (一袋) でも代用できます。

 

きのこは、ぶなしめじ、ひらたけ、えりんぎ、マッシュルーム、しいたけなど好きなきのこを使います。

何種類か混ぜたほうが、見た目も食感も味も違っていてより美味しく感じます。

ステンレスのボールにきのこが何種類か入っている。

 

パセリは、一般的なちりちりのパセリだと舌ざわりがきついので、葉がひらたいイタリアンパセリがおすすめです。なければ、わけぎでも美味しくできます。

葉がひらたいイタリアンパセリが二束。

レシピ

1. パンは2センチぐらいの厚めに切っておく。硬くさくさくしたほうが美味しいので、前日に切っておいても良い。

白い皿に厚切りにしたパン・ド・カンパーニュがのっている。

2. きのこは刻んでおく。歯ごたえを楽しむなら2センチ角。

 

3. パセリをきざむ。飾り用のパセリ大さじ1を分けておく。

 

4. フライパンにオイルをしいて、きのこをしんなりするまで2~3分いためる。

刻んだ数種類のきのこがフライパンでいためられている。

5. ワイン、コンソメ、生クリームを加え、弱火で3分煮て、塩・こしょうで味をととのえる。

 

6. オーブントースターできつね色になるまでパンを焼く。

 

7. 弱火にかけたままのきのこクリームにパセリを入れる。

フライパンのきのこクリームソースに刻んだパセリがたっぷりかかっている。

8. ひと混ぜして、パセリがクリームになじんだら出来上がり。

フライパンのきのこクリームソースにパセリがまざっている。


9. 焼いたパンにきのこクリームをのせて彩りにパセリを散らす。

トーストした厚切りパンの上にきのこクリームソースがのりパセリが散らされている。

ナイフとフォークで切り分けながら食べます。

 

それぞれのきのこの旨味が噛むほどにじんわり出てきます。硬いさくさくのパンとクリームとまざって良い感じです。

 

お肉にも合うクリームソース

 

ステーキにもよく合います。

切り分けられたラム肉のステーキ。中身がほんのりピンク色にきのこクリームが添えられている。

ラム肉のステーキに添えてみました。

 

きのこのパスタソースでもっと楽する

レシピは、生クリームを使った手作りのものですが、夫は市販のきのこのパスタソースを愛用しています。

トミーのきのこパスタソースのパックが2個。

生クリームと違って、常温で保存しておけるのもとても便利です。

 

きのこやパセリは、いつも冷凍して常備しているので、ちょっと何か食べたいときに、すぐ作れるお手軽なメニューです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストレスで病気になった話。湿疹編

体は丈夫なほうだし、心は鈍感だと思うのに、ストレスで湿疹や難聴になったので、記録しておきたい。

白いぬりかべの家の窓。おしゃれなデザインの鉄格子にトランペットの飾りがついている。


  

仲間はずれの13歳

わたしの小学校卒業に合わせるようにして、家族で新居に移った。

 

これが本当に良くなかった。転校生なら、みんなが興味を持ち、受け入れようとしてくれる。おとなしくて目立たないわたしは、知らない町の知らない子どもたちと一緒に知らない中学校に入学して、異邦人になった。

 

親の意向で部活にも入らず、クラスにもなじまないまま、学校と家の往復をするだけの毎日。それでも、最初に仲良くなった女子が人気者だったので、その子のぱしりをしながら平穏に暮らしていた。

 

夏休み直前のある日、いつものようにその子やその取り巻きとお弁当を食べようとして、自分の席がないことに気づいた。その日からお弁当はひとりで食べるようになった。

 

いじめられたわけではなく、ただ仲間はずれにされただけ。鈍感なのか、学校に行きたくない、とか、特別つらかったわけではなかった。

 

夏休みが終わる前から、全身に湿疹がでた。体から顔にもひろがった。かゆくて、掻いてしまい、化膿して黄色い膿みが出て本当に醜かった。手足にもぐるぐる巻きに包帯を巻いて生活していた。

 

中学2年にクラス替えがあり、仲間はずれにした女子と別のクラスになり、良い友だちができて、湿疹は徐々に治まった。

 

高校に入り、ときどき湿疹が出た。定期的に皮膚科に通い、ステロイドの入った塗薬をもらっていた。大学進学のため、地元を離れてひとり暮らしをはじめたとたん湿疹は、治まった。

 

今おもえば、関係が悪かった親と離れたことが良かった。

 

同僚に悩まされた32歳

 

結婚後に、しばらくスイスの金融系の会社で働いていた。その会社には、ふたりの窓際族 (死語かな?) がいた。ひとりはバブルがはじけた後で、社用車がなくなって仕事がなくなった運転手。もうひとりは、時代おくれになったテレックスオペレーター。

 

ともに50代後半のふたりは、温情で解雇されず、オフィスの隅で一日タバコを吸いながら、郵便処理など雑用をしていた。アシスタント業務担当のわたしは、ふたりが休暇のときにその業務をカバーすることがあった。運転手とはマンションが近くて、通勤時間に会うことも多かった。

 

ある時、急に全身に湿疹が出た。近所の皮膚科の塗り薬が全く効果がなく、苦しんでいたら、友人が良い皮膚科がいると紹介してくれた。その皮膚科に「湿疹はストレスで発症します。」と言われてはじめて、中学の時の湿疹も、今回の湿疹もストレスが原因だとわかった。

 

新しい皮膚科に処方してもらった錠剤と塗り薬で湿疹が治まったころ、妊娠して退職した。

 

ふたりは、会社のグチや不平不満をわたしによくこぼしていた。先輩面してわたしの仕事にも口出しするふたりの圧がストレスになっていたらしい。

 

まとめ

 

中学のときは、ストレスという言葉さえ知らなかった。湿疹は皮膚の病気と思っていた。友人や親との関係に問題があったときも、会社の同僚に悩まされていたときも、ストレスという意識はなかった。

 

ちょっと嫌だなとは感じていたけれど、学校や会社に行きたくないとも思っていなかった。グチを言ったり、ひとに相談するタイプではない。意識しないままストレスがたまって、湿疹という形で出たということだろう。

 

スイスでかかった皮膚科医が、親身に話を聞いてくれたことには本当に感謝している。あれから、湿疹がでたことはない。

 

ストレスがなくなったり、解消できるようになったかというと、そうではない。40代、50代で今度は難聴になってしまう。その話はまた後日。

 

知らないとスイス国籍をもらえない?!ヴァレー州の郷土料理ラクレットとロックフェス

スイスのシュビーツ州で、イギリス人がスイス国籍を取ろうとしたところ拒否されてしまいました。

 

スイスの公用語のドイツ語、フランス語を流暢に話し、子どものころからスイスで育った彼がスイス国籍を拒否された理由は、スイスの郷土料理ラクレットが生まれた州を答えられなかったから!!

 

そんな大切なラクレットを食べてロックも楽しんじゃおうというイベントに行ってきました。

ヴァレー州生まれの郷土料理Raclette / ラクレット

日本でもおなじみになってきましたね。

白い皿にとろけたチーズとガーキンとゆでた皮つきじゃがいもがのっている。
 

ラクレットはヴァレー州の名産ラクレットチーズを熱でとろけさせて、皮つきのゆでたじゃがいもにかけて食べる料理です。

 

ラクレット用調理器

レストランでは、半月型に切ったラクレットチーズを特別な調理器にはめて、電気やガスの火でとろけさせます。薪の火を使う場合もあります。

半月型チーズがいくつも調理器につけられている。
半月型のチーズが調理器につけられて熱でとろけている。
とろけたチーズをナイフで皿にけずり落としている。

上の写真左は、いくつものラクレットチーズを順番にガスの火であぶってとろけさせる器具。こんな大型は初めてみました。

 

真ん中は、普通のタイプ。ひとつずつラクレットチーズを火にあぶります。

 

一番右は、ほどよくとろけたチーズをナイフでお皿に削り落とすところ。

 

家庭用のラクレット調理器

家庭用ラクレット調理器。鉄板の上に小さな金属製の皿と木のへらがのっている。

金属の黒いお皿に1センチの厚さのラクレットチーズをのせて、電気の熱でとろけさせて、木のへらで自分のお皿にとろけたチーズを取って食べます。

 

上の家庭用調理器は、6人用。

 

テーブルの上でみんなで作って食べれるので、ホームパーティーにぴったりです。

 

ピクルス

ガーキンや小玉ねぎのピクルスは絶対についてきます。

  

白い器にガーキンや玉ねぎのピクルスが盛られている。

こってりしたチーズに合うんです。

 

カレーの福神漬けみたいなものですね。

 

保護されたラクレットチーズ

ヴァレー州のラクレットチーズは、欧州連合の原産地名称保護制度で保護されています。

 

原産地名称保護制度は、原産地で伝統製法で作られたものだけが認められるもので、フランス語だと食品にAOPと言う印が入っています。

 

ワインやハムやチーズなどの食品についています。

 

ラクレットチーズは、スイスの他の州やフランスでも作られていますが、AOPを名乗ることができるのは、ヴァレー州のラクレットチーズだけです。

  

Palp Festival / パルプフェスティバル

ヴァレー州では、毎年、夏の間、州内各地で、観光名所、名産品などのプロモーションイベント、パルプフェスティバルが行われます。

 

そのうちの、写真のエクスポジションとロックレットに行ってきました。 

ラクレットの写真のエクスポジション

Bruson / ブルゾンの村には、ヴァレー州の伝統的なシャレーがたくさん残っています。

伝統的なスイスのシャレーが並んでいる。木の壁にラクレットを調理する人の白黒の写真が飾られている。
 

この村では、ラクレットの写真のエクスポジション行われました。

スイスの古いシャレーの壁に白黒の写真が展示されている。
昔ながらの木のシャレー (山の家)に、ラクレットに関わる古い写真が展示されていました。

 

野外フェスRocklette / ロックレット

郷土料理ラクレットを食べながら、ロックの野外コンサートを楽しもうというイベントです。

8/10~8/15開催。

ラクレットを用意するテーブルに並ぶ人々。
 

たぶん、もうわかっていると思いますが、ラクレットとロックを合わせた語呂合わせです。

 

場所は、スイス第二の標高にあるモーヴォアザンダムの谷あいにある、ホテル・ド・モーヴォアザンの横の広場。

 

モーヴォアザンダムで行われたほかのイベントについては、別に記事を書いています。

www.suisse-healthy-life.com

 

音楽は、谷に響きわたるので、入場チケットを払わないでも楽しめます。

 

ただし、ラクレットも食べたいなら、会場に入るチケットが必要です。

 

小さな会場なので、ステージ前に立てばアーティストに手が届きそうなほど。

 

木陰に座ってラクレットを食べながら、コンサートを楽しむのも良いし、鬼ごっこをしている子どもたちもいて、リラックスしたとても気持ちの良いフェスティバルでした。

ロックの野外コンサートを楽しむ人々。遠景に山が見える。
木々の間に座ってコンサートを楽しむ人々。

 

私たちが見たコンサートは

 

GOSSIP ぽっちゃりのボーカリスト、べスの声が素晴らしいアメリカのロックバンド

 

 

The Young Gods ジュネーブ出身。30年のベテランのエレクトロバンド

 

最後に

ラクレット用のチーズは、日本でも通販で買えるようになりました。

 

ラクレット専用の調理器具がなくても、電子レンジでチンしたり、トーストにのせてオーブントースターで焼いても美味しいです。

 

ところで、ラクレットのせいで、スイス国籍がとれなかった英国人は、手続きに30万円ほど払ったそうです。

 

国籍を取る手続きってそんなにかかるんですね。

 

ラクレットを食べるときには、ぜひ彼のことを思い出してみてくださいね。

 

Palp Festival オフィシャルサイト

https://palpfestival.ch/

 

 

 

 

生きづらい毎日から解放してくれる四つの約束

毎日、楽しくて充実していますか?

 

心が平穏で幸せですか?

 

だったら、もうこの記事を読む必要はありません。

 

四つの約束を必要なのは、

 

人に気を使いまくり、

何気なく言われた言葉に傷つき、

言いたいことも言えず、

そしてそんな自分がイヤでイヤで仕方なく、

苦しい思いを抱えているあなた。

 

 

四つの約束

英文の四つの約束。紙がくしゃくしゃで古びている。
 

ドン・ミゲルルイス著の本です。

 

生きづらく苦しんでいた数年前の私は、心を支える言葉が欲しくて、ネットをうろうろ検索していたときに見つけました。

 

1997年にアメリカで発売されたベストセラーです。

 

自分で自分を苦しめている状況から自由になり、幸せになるための四つの約束を提案したものです。

 

シンプルで力強い四つの約束です。

 

 

1. 正しく言葉を使う

  • 誠実に話す
  • 正直に話す
  • 自分で自分を否定したり、他人の悪口を言わない
  • 真実と愛のために言葉を使う

 

2. 何事も個人的にとらえない

  • 他人が何をするにしても、それは自分のせいではない
  • 他人が何を言ってもどんな行動をしても、それは彼らの思い込みや彼らの住むフィクション(架空の世界)によるもの
  • 他人の言うことや行動にとらわれなくなれば、ムダに思いわずらうことがなくなる

 

3. 思い込みをしない

  • わからないときは質問し、自分が望むことを伝える勇気をもつ
  • 誤解や落胆や騒ぎを招かないように、他人ときちんとコミュニケーションをとる
  • この3つめの約束を守るだけでも人生は変わる

 

4. 常にベストをつくす

  • ベストといっても体調や状況によって自分のベストの質が変わるのは当然
  • どんな状況でも自分のベストを尽くしていれば、自分を否定したり後悔することはない

 

(原文から四つの約束部分のみ抜粋して和訳)

 

自分の作り上げた世界で苦しむ自分

青空の下に輝く海。一隻の船が見える。


ネットで、この四つの約束を見つけたときの衝撃は忘れられません。

 

生きづらかったのは、誰のせいでもなく、自分で自分を苦しめていたことがわかったからです。

 

過去の失敗にこだわって、後悔して、自分の足らないところを責め続けて、否定してきたのは、自分自身。

 

上司に間違いを指摘されたのは事実だけれど、それで「嫌われた」と思うのは、私が作り上げたフィクションの世界。

 

体がきつくて、家事がつらいとき、家族が手伝ってくれなくて腹がたったけれど、自分が黙っていたから、家族にはわからなかっただけ。

 

家族だったらわかるはず、なんて自分の思い込みです。言葉にしなければ伝わりません。

 

他人が私に勝手なイメージを持ったとしても、それはその人の思い込みです。

 

そして私自身も、私の思い込みでこの世界を見ているんです。

 

親の教育や社会の目に見えない圧力の中で、私はいつの間にか、自己否定の世界を作りあげていました。

 

四つの約束を知って、私は、他人の目や他人の判断から自由になり、自分を苦しめることをやめて、毎日自分のベストを尽くすことにしました。

 

他人は他人の思い込みの世界で生きているんだ、ってわかってみると、生きることが楽になり、今は、人生で最高に自分が好きで幸せです。

 

苦しんでいるのは私やあなただけじゃない

この本は、アメリカで1997年に発売され、800万部以上売れ、世界中の言語に翻訳されて売れ続けています。

 

苦しんでいるのは私やあなただけではなく、世界中の人々も同じように苦しんでいる、ということです。

 

一度、ゆっくり自分自身に問いかけてみてください。

 

あなたは、あなた自身の思い込みの世界を作ってその中で苦しんでいるのではありませんか?

 

118ページの短い本です。

 

私はオリジナルの四つの約束の部分だけ抜粋して和訳しました。

 

湖の風景が美しいルツェルンを駆け足でめぐる

音楽家ワーグナーや多くの文化人が愛して暮らした水の都ルツェルン。

 

8月中旬から9月中旬には、有名なクラシックの音楽祭が毎年開催されています。

 

出来れば一泊したいけど、半日しかないので有名なスポットだけ行ってきます。

水の都ルツェルン

ルツェルンの湖の景色。ボートを楽しむ人々や遊覧船。遠景には雪をかぶったスイスの山なみ。

スイスは、建国3州にまわりの州が少しずつ参加して現在のスイスになっています。

 

ルツェルンは、4番め。スイスの老舗の州です。

 

ルツェルン中央駅です。

 

歴史的な建造物のイメージが強いので、駅が完全に現代的な建物なのにびっくりしました。

現代的なデザインのルツェルン駅

ルツェルンの主な観光スポットは、歩いてまわれます。

 

美しい中世の建造物がよく保存されているので、歩きながら、建物を見上げたりきょろきょろしてみてくださいね。

壁画が美しい建物
壁画や装飾が美しい建物
宗教的な壁画が美しい建物

 

絶対にはずせない3つの観光名所


Kapellbrücke / カぺル橋

カペル橋。屋根つきの木造の橋が花でいっぱいに飾られている。


1333年に建造された木造屋根つきの橋です。

 

駅を出て、湖にむかうとすぐ見えます。

 

スイスの観光地の中でも、マッターホルンと並んで、フォトジェニック。

 

1993年8月に、火事で燃えあがる衝撃的な映像が世界中にニュースで流れました。

 

再建には3億5千万円かかりました。

 

日本の方々からたくさんの寄付も寄せられたんですよ。

 

橋の中には、歴史的な出来事や、宗教的なお話が、三角の木の板に描かれた絵が飾られています。

カぺル橋の中の様子。天井には三角の板絵が飾られている。


 空白になっている板の絵は、火事によって永遠に失われたものです。残念です。

 

とにかく絵になる橋なので、たくさん写真を撮ります。

 

Spreuerbrücke / シュプロイヤー橋

シュプレイヤー橋。木造の屋根付きの橋と旧市街が見える。遠景に塔も見える。


カペル橋から徒歩10分。

 

やはり木造で屋根付きの橋です。

 

上の写真の右手に見える塔は、中世にルツェルンの町を守っていたムーゼック城壁の一部です。

 

城壁の上は歩けるようになっていて、ルツェルンを一望できます。

 

この橋で特に見てほしいのは、飾られている板絵です。

三角の木の板絵。ガイコツの人物が見える。
 

17世紀前半に描かれた絵は、「死の舞踏」と呼ばれるシリーズで、1枚1枚にガイコツの顔の死神が登場します。

 

人間は、死から逃れることができないから信仰が大切だ、と教えているものだそうです。

 

ひん死のライオン像

ここだけは、何があっても見てほしいところです。

崖に彫り込まれたひん死のライオン像。木の影が映っている。

写真で見たことがあったので、あまり期待していませんでした。

 

ベルギーの小便小僧やデンマークの人魚姫のように、きっと小さい像なんだろうなって思っていました。

 

まず、思ったより大きかったです。

 

何より、ライオン像の哀しみと苦悩に満ちた表情が素晴らしくて、心を揺さぶられました。

 

この像は、1792年にパリのチュイルリー宮殿で、ルイ16世とマリーアントワネット王妃を守って死んだスイスの傭兵たち800名あまりを悼んで作られたものです。

 

像が作られたのが1821年ですから、傭兵たちの死の衝撃がまだ薄らいでいない頃です。

 

傭兵たちの家族や友人は、この像の前にたって何を思ったのでしょうか。

 

ライオン像は、大通りから入った静かで木々に囲まれた場所にあります。

 

死んだ英雄たちを讃えるのではなく、名もない傭兵たちの死を哀しむのにふさわしいように思いました。

 

美味しいお店2軒

パティスリーBuchmann / バッハマン

中央駅地下1階

 

120年の歴史を誇るパティスリーです。

 

パン類、スイーツ、ジェラートのどれを取っても本当に美味しいです。

 

ベルリーナーと呼ばれる揚げパンは、日本のあんドーナツみたいなおやつパンです。

 

カスタードとラズベリーの2種類を食べました。

 

生地がふんわりしっかりしていて、スイスで食べたベルリーナーの中でベストでした。

ベルリーナーがいくつも並んでいる。

湘南平塚には姉妹店があり、バームクーヘンなどでメディアにも多数紹介されています。

 

バッハマンのオフィシャルサイトはこちら↓

Online Shop für Pralinen, Torten, Geschenke und Aperos | Confiserie Bachmann Luzern

湘南平塚のバッハマンのオフィシャルサイトはこちら↓ 

湘南平塚コンディトライ バッハマン

 

Restaurant Mamma Leanne

このレストランの店頭ではジェラートが買えます。

 

中でも、ピスタチオのジェラートは、ナッツの風味が濃厚で、ピスタチオ好きの夫のベスト1です。

 

ルツェルンの中央駅のトイレは有料トイレのベスト1

スイスの主要な鉄道駅のトイレは有料になっています。

 

通常2フラン (およそ220円)。

 

有料なトイレは、係もいて、掃除も行き届いていて、安全なのは当然なのですが、ルツェルンのトイレは、私の有料トイレ体験の中でも一番でした。

 

  • 新しい
  • 札もコインも両替できる両替機がある
  • クリーンスタッフが何人もいて、1人がトイレを使用するたびに掃除する

 

逆に言うと、有料トイレでも、上記の3点をクリアしていないところがある、ということですが。

 

ちなみにワースト1は、ニューシャテル駅。

 

料金は1フランで半額でしたが、

 

  • 古い
  • 両替機がない
  • 係員ゼロ
  • トイレの便座がないので座れない

 

という驚きの有料トイレでした。

 

最後に

初めてのルツェルンを駆け足でまわりました。

 

短い時間でしたが、ルツェルンが大好きになりました。

 

余裕があれば、まわりの山にも足をのばしてハイキングもできるし、1日観光ツアーも充実しています。

 

 

 

 

バスケのショットのギネス記録が作られたスイスのモーヴォワザンダムでブランチ

 2016年、オーストラリア人男性が、ダムの上から、バスケットボールを180m下のリングにゴールすることに成功しました。

 

そんなギネス記録が作られたダムの上でブランチするイベントに参加しました。

 

Barrage de Mauvoisin / モーヴォワザンダム

ダムの湖に山から水が流れ込んでいる。青空と白い雲を背景に山と湖が映えている。

スイスのヴァレー州モーヴォワザンザンダムは、標高1975mにあります。

 

1951年に工事が始められ、1958年に完成しました。

 

人工のモーヴォワザン湖には、まわりの山々から水が集められています。

 

湖の背後の山の上には氷河があります。

 

第9回Palp Festival / パルプフェスティバル

ヴァレー州では、5月11日~9月13日まで、Palp Festival / パルプフェスティバルが開催されています。

 

ヴァレー州自慢の観光地で、コンサートや展覧会、ブランチなど様々なイベントが行われます。

 

私たちが参加したのは、そんなイベントのひとつ。

 

ダムの上でヴァレー州自慢の食材を楽しむブランチです。

 

モーヴォワザンダムでブランチ

参加人数は、子どもも含めて130人。

 

ダムの足元、標高1800mのモーヴォワザンホテルに10時半に集合し、ガイドさんの案内で、ダムまで登ります。

山を背景にたつホテル。

途中、ダム建設に関わる説明を聞きながら、当時のトンネルの中を通り、標高1975mのダムに到着です。

トンネルの向こうに外に光が見える。光の中に男性が立っている影が見える。

 

ダムの上では、毎年、フォトグラファーの作品の展示も行われています。

ダムの上に写真の大きなパネルが並んでいる。

 

ブランチのメニューは、全てヴァレー州自慢の食材で作った手作りのものです。

バイキングテーブルの前に並び食べ物を皿にとる人々。
テーブルに座って食事を楽しむ人々。

パン、数種類のジャム、チーズ、サラダ、燻製牛肉のスライス、サラミ、テリーヌ入りのパイ、アプリコットタルト、アップルクランブルタルト、プルーンタルト・・・

バイキング用の白い皿にタルトやチーズ、フルーツが盛られている。

地元のりんごやラズベリーのジュース。

 

新鮮なアプリコットやプルーン。

 

ヴァレー州はくだものがたくさん取れます。

 

アプリコットについては、

マッターホルンほど有名じゃないけどヴァレー州のアプリコットを食べないスイス人はいないはず。 - 健康おたくのスイス生活

という記事を書いています。

 

あんまり美味しいので、お腹いっぱいなのに、おかわりまでしてしまいました。

 

青空の下、広々した場所での食事は最高に気持ちが良いです。

 

最後に、環境やらギネスやら

山奥のダムの上でブランチを企画するなんて、面白い発想ですね。

 

空と山、ダムの湖が美しく光を反射する雄大な景色の中のブランチは最高でした。

 

まわりの山々は、手付かずの荒々しい自然の姿を残しているように見えます。

 

でもガイドさんに言われて、よくよく見ると、あちらこちらに工事用に削られた岩肌や、水を流すための切り口などが見えました。

 

ダムは環境を破壊する一面もあるのだということを感じました。

 

でも、山を削って、こんな大きなダムを作りあげた人間の力強さ、たくましさも誇らしいのです。

 

気候変動が問題になっていますが、これからも環境を守りながら発展していく道を、みんなで見つけられると信じています。

 

パルプフェスティバルの公式サイトはこちらです。

https://palpfestival.ch/

 

バスケのギネス記録の動画はこちらです。記録の瞬間は2分16秒からです。

 

 

 

 

 

 

 

 

マッターホルンほど有名じゃないけどヴァレー州のアプリコットを食べないスイス人はいないはず。

青空を背景にそびえたつマッターホルン
 

このとがった三角の姿は、名前を知らなくてもどこかで見かけたことがあると思います。

 

ヴァレー州にあるスイスの名峰マッターホルン (4478m) です。

 

日当たりが良く、気温が高いので、ヴァレー州はフルーツの産地です。

 

ブドウの生産も盛んなので、美味しいワインも多く、私たち家族の住むヴォー州の住民とお互いの地元産ワインの悪口を言い合う仲です。

 

お酒があまり飲めない私には、ワインよりアプリコットです。

 

アプリコット

私はスイスに来るまでアプリコットを食べたことがありませんでした。

 

夫は、毎年、ヴァレー産のアプリコットを首を長くして待っています。

 

子どもの時から食べている夏の味覚だそうです。

白い皿の上に盛りつけられているアプリコット。10数個。

 

季節を感じるフルーツ

6月になるとスイスのスーパーで、アプリコットを見かけるようになります。

 

スペイン産アプリコットです。

 

スペインは、スイスより格段に暑い国なので、イチゴもアプリコットも、スイス産の前にやってきます。

 

そして次にフランス産のアプリコットです。

 

ヴァレー州のアプリコットは、6月後半から8月にかけて、最後に登場します。大取りですね。

 

下の写真は、スーパーのヴァレー産アプリコットの大売り出しです。

 

ヴァレー産のアプリコットが売り場に登場すると、来たー!って感じで、季節のちょっとしたイベントです。

ヴァレー産と書かれた段ボールにプラスチックケースに入ったアプリコットがたくさん陳列されているスーパーの売り場。
 

食べ方

小皿に半分に切られたアプリコットが盛られている。種も見える。

 

水洗いして、へたの部分に爪をたてて割るときれいに半分になります。

 

種をとって、皮ごと食べます。

 

甘酸っぱくて、瑞々しい。一番好きな食べ方です。

 

アプリコットタルトやアップルクランブルケーキのりんごをアプリコットに置き換えても美味しいです。

 

お友だちが作ってくれたアプリコットパフェは、レシピを教えてもらいました。

作り方

  1. アプリコットを4等分して、鍋に入れ、レモン汁と砂糖をかけて、アプリコットの実がとろりとやわらかくなるまで煮る
  2. アプリコットの実の粗熱がとれるまで冷ます
  3. その間に生クリームを角が立つぐらいまで泡立てる
  4. 器にバニラアイスを盛り付けて、その上に少し温かいアプリコットを煮汁と一緒にのせ、その上に泡立てた生クリームをのせる


温かいアプリコットの実と冷たいアイスが絡まって、笑顔になっちゃうデザートです。

 

加工食品

アプリコットのジュース、ジャム、シロップなどがあります。

スーパーの棚に並ぶアプリコットの加工品。シロップ、ジャム、ジュースが並ぶ。

ちなみに、上の棚の製品についている、赤地/白地に赤白の星マークは、ヴァレー州の旗です。

 

スイス人は、旗が大好きなので、スイスの旗、州の旗は行くところ行くところで見かけます。
 

やっぱり産直

ヴァレー州に入ると、幹線道路沿いにアプリコットを売る小さな小屋を見かけます。

 

アプリコットの産直の売り場。
紙箱にはいった1キロのアプリコット。

採れたてのアプリコットを生産者から直接買える販売所です。

 

町中のスーパーより3割~半額ぐらいの値段で、しかも新鮮です。

 

私たちが買ったのは上の写真右側のもの、1キロで5フラン (およそ540円)でした。

 

スーパーで買うものと、どうしてこんなに違うのかしら、と思うくらい食感も味も格別です。

 

最後に

アプリコットは、カロリーが低く、ビタミンやカリウムが豊富なヘルシーなフルーツです。

 

わが家では、夏の間は、ほぼ毎日、朝、昼、晩と食べています。

 

スーパーでアプリコットを見かけなくなると、夏の終わりです。

 

 

 

 

 

 

 

スイスチーズ。私はこう食べる!メイン料理の後のチーズは別腹

スイスの誇るチーズ。

 

村ごとに違う種類のチーズがあるくらい、いろいろなチーズがあります。

 

スイスでは年間ひとり当たり21キロ食べます。

チーズ専門店の店内。奥のたなに平たい円柱状のチーズがたくさん積まれ、手前には量り売りのチーズが並んでいる。

 

おつまみに

Apéro / アペロというのは、食前酒のことです。

 

食事の前に、軽くつまみながら飲むことですが、そんな時にでてくるのが、チーズやサラミなどの盛り合わせです。

おつまみの盛り合わせ。何種類かのチーズやサラミ、ハム、パテなどがもってある。
 

  • グリュイエールチーズやエメンタールチーズ、その地方の名産チーズ
  • グリゾン州やヴァレー州の名産の燻製の牛肉のスライス
  • サラミ
  • ガーキンや小さな玉ねぎのピクルス

 

こういったものをつまみに、スイスの白ワインを飲みます。

 

主食として

チーズフォンデュ

テーブル左手のフォンデュ鍋にとろけたチーズが入っている。右上にはパンの入ったかご、右下にはハムやピクルスののった皿がある。

鍋の中のとろけたチーズにパンをつけて食べます。

 

主に、グリュイエールチーズやヴァシュランチーズを使います。

 

チーズフォンデュは、日本でもすっかりお馴染みになりました。

 

フォンデュレストランもありますし、インスタントのチーズフォンデュもデパートで買えます。

 

日本の友だちが、フォンデュを自宅で作るときに、エビやお肉をチーズにつけて食べると聞いて、スイス人の夫がビックリしたことがあります。

 

スイスでは、たまに、トマト味やトリュフ入りのフォンデュといったバージョンを見かけたことがありますが、ほとんどは、シンプルなものです。

 

ラクレット

ゆでたジャガイモにとろけたチーズをかけて食べます。

 

ヴァレー州のラクレットチーズを使います。

 

デザート

フランスのレストランに行くと、チーズはメイン料理の後に食べる習慣があります。

 

メインの料理を食べた後に、「チーズやデザートはいかがですか?」と尋ねられます。

 

両方食べても食べなくても良いし、どちらか一方食べても良いのです。

 

スイスでは、チーズをメイン料理の後に食べる習慣はありません。

 

私の場合

チーズを前菜 / おつまみで食べると、私はお腹がいっぱいになってしまい、後のメイン料理が美味しく食べられなくなります。

 

そこで、私は、フランス方式を取り入れて、チーズを最後に食べるようにしています。

 

お腹いっぱいの時も、デザートは別腹で食べれますよね。

 

食事の最後に、ゆっくり味わうチーズは格別です。

 

私のチーズベスト3

スイス人の夫は、チーズとチョコは、スイスが世界一とかたく信じているので、スイス国内にいる間は、外国製のチーズは食卓にあがりません。

 

よって、ベスト3もスイスチーズのみです!

 

1.  Armailli / アルマイ 

グリュイエール地方で、グルイエールチーズと同じ牛乳を使って作られます。

 

グリュイエールチーズより少しやわらかい、セミハードタイプで、弾力があります。

 

2.  Gruyère / グリュイエール

スイスで最もポピュラーなチーズのひとつです。

 

ハードタイプのチーズで、熟成度によって味に変化や深みが出てきます。

 

チーズフォンデュなど料理にもよく使われます。

 

ちなみに夫の殿堂入りベスト1です。

 

3.  Ementale / エメンタール

トムとジェリーのアニメにもよく出てくる穴があいたチーズです。

 

ハードタイプで、ナッツのようなコクがあります。

 

最後に

日本の友だちに、チーズは石けんみたいで苦手、と言われたことがあります。

 

チーズがあまり好きでない人には、イタリアのモッツアレラチーズやフランスのカマンベールなど、ソフトなタイプのものがおすすめです。

 

スイスだと、私たち家族の住むヴォー州のTomme Vaudoise / トム・ヴォードワズです。

 

匂いも強くないので食べやすいですよ。

 

 

スイスのソウルフード、セルヴラとバーベキューを売り込むテレビCM

スイスの夏は、バーベキューで始まり、バーベキューで終わります。

 

とにかく、みんな、バーベキューが大好きです。

 

ベランダで、公園で、湖畔で、どこでもバーベキュー!

 

そんなバーベキューで欠かせないのが、セルブラです。

 

スイスのバーベキュー事情について書いてみました。

バーベキューのコンロの鉄板の上にソーセージ、肉、野菜など食材が美味しそうに焼けている。

 

スイスの料理遺産、Cervelas/セルヴラ

立ち位置は魚肉ソーセージ

2008年にスイスの料理遺産に選ばれたセルヴラは、スイスで一番ポピュラーなソーセージです。

 セルヴラが1本白い皿にのっている。

 

ひとつがおよそ100グラム、12センチ。 

 

毎年、各家庭で、40本ほど食べられています。

 

牛肉、豚肉、ベーコン、たまねぎに、コリアンダー、ナツメグ、丁子、にんにくなどのスパイス類を加えて作ります。

 

いろいろなメーカーが製造していますが、スーパーで2本パックで、2フラン75ソンチーム (およぞ300円)。

パックに入った市販のセルヴラ2本。
 

安い上に、表面のうす皮をむけば、調理しないでそのまま食べれるので、お手軽です。

セルヴラのうす皮をむきかけたもの。
 

手をかけなくても、そのまま、おやつやビールのおつまみになります。

 

日本の魚肉ソーセージと同じポジションですね。

 

セルヴラはこう食べる

バーベキューには欠かせない

スイスの夏のメイン料理は、バーベキュー。

 

肉、魚、野菜、具材はさまざまですが、セルヴラのないバーベキューは考えられません。

 

両端に切れ目を十字に入れて串にさして焼きます。

バーベキューのコンロの上の鉄板の右手に肉、左手には串2本を刺したセルブラが焼かれている。

 

調理しないで食べれるので、焼き加減はお好みです。

バーベキューのコンロの上の鉄板で、左手から串に刺したえび、セルブラ、肉、赤ピーマンが焼かれている。

切れ目がキレイに開いたら成功です。

 

焼くと塩気が際立つので、ビールがものすごく合います。

 

チーズと合わせてサラダに

 

グルイエールチーズと合わせれば、スイス色のサラダになります。

器にセルヴラののサラダが盛られている。

レシピ

2人分の材料

セルヴラ 1本

グルイエールチーズ 70グラム

ガーキン 1~2本

たまねぎ 小さめ1/4 

 

マスタード 小さじ1/2

酢 大さじ1~1.5

サラダ油 大さじ1

ヨーグルト 大さじ1

塩、こしょう 少々

 

セルヴラとガーキンは、5ミリ幅の輪切りにします。

チーズは1センチ角に切ります。

たまねぎはみじん切りです。

 

後は、全部混ぜるだけです。

 

材料について

 

ガーキンは、小さいキュウリのピクルスです。スイスのガーキンは、甘くなくてさっぱりしたタイプのものです。

ガラスの器に入ったガーキン。

 

酢は、ワインビネガーやリンゴ酢も合います。私は、黒酢も使います。

 

油は、菜種油やオリーブオイルなどお好みの物でだいじょうぶです。

 

セルヴラの塩分があるので、味見をしてから塩を加えます。 

 

 

 

バーベキューとスイスのスーパーのCM

 

春先から夏本番にかけて、スイスのスーパーは、どこもバーベキューの売り込みに全力を振り絞ります。

 

バーベキューの食材って、肉でも、魚でも、ソーセージでも、野菜でも、なんでもいける上に、炭やら、外で食べるための紙のお皿やら、いろいろ付属品も売れるので、スーパーも力が入ります。

 

スイスの2大スーパーについては、スイスのスーパーに行ってみましょう - 健康おたくのスイス生活という記事に書いていますが、その2大スーパーのうちのひとつである、コープのテレビCMが気に入っています。

 

バーベキューが、男の料理と考えられていることや、最近増えているベジタリアンも登場しているところも面白いです。

 

フランス語なのですが、簡単に流れを日本語にしましたので、雰囲気は伝わるかな。

45秒のテレビCMです。

ひげ面のDarko / ダルコが、コープの制服を着た女性とげんこつ握手をして、コープに入っていく場面からスタートします。

 

趣味のサッカーのチームメイトとのバーベキューでは、スポーツウエアの下に、セルヴラを貼り付けていって大うけ。

 

親族の集まりでは、買ってきた味付け肉をパッケージから出して、「おばあちゃん直伝のレシピで肉をマリネしてきたよ。」と言って、おばあちゃんを喜ばせます。

 

会社のバーベキューでは、「熟成肉ですよ。」と言って、上司に頼りになるやつと思わせます。

 

そんな調子の良いダルコも、ルームメイトの女の子の会社の同僚のバーベキューパーティに呼ばれて行ってみると、女子ばかりでしかもベジタリアン。

 

いつものセルヴラのくだりもできません。

 

でもだいじょうぶ、とコープのお姉さんが出てきます。

 

コープには、野菜やベジタリアン向けの食材も豊富ですよ。

 

と、いうわけで、ダルコは、野菜も美味しく焼いて、ベジタリアン女子の心もつかんでしまうのでした。

 

最後に


わが家では、バーベキューは夫の担当です。

きっと、どの家庭でも、「夏は、バーベキューだよね。バーベキューは男の料理だね。」と男たちが言いくるめられているのでしょう。

 

ベランダのバーベキューコンロで食材を焼いて、そのまま、ベランダのテーブルで食べるのでお手軽です。

 

冬は寒くて使えないベランダは、夏の間はフル活用です。

 

 

 

 

 

スイス人に会ったとき困らないスイス式あいさつ入門

国によってあいさつの仕方が違いますね。

 

日本人は、お辞儀、イヌイットは、鼻と鼻を触れ合わせるそうです。

 

 スイス人はどのようなあいさつをするのでしょうか?

青空を背景に若い女性が両手を前に合わせてお辞儀をしているイラスト。

 

あいさつの種類

握手頬キスハグがあります。

 

握手は、男性同士、女性同士、男女、どの組み合わせでも使えます。

 

頬キスは、男性同士はほどんどしません。

 

身内か、ものすごく仲の良い間柄のみです。

 

女性同士や男女の場合は頬キスをします。

 

ハグは、身内や仲良しの場合です。

 

握手

男性と女性がオフィスで握手をしている。
やり方

しっかり目を合わせてキュッと相手の手を握ります。

 

痛くない程度に、しかし、弱すぎない、しっかりした握手がおすすめです。

  

場面

握手は万能です。初対面のときは、必ず握手をします。

 

そのほかに、自宅に修理業者が来たとき、病院で医者と、子どもの担任の先生と・・・と数え上げればキリがありません。

 

夫は出勤したとき、同僚みんなに、おはようと声をかけながら、握手してまわります。

 

頬キス 

鹿が2頭、向かい合って鼻と鼻をこすりあわせている写真。
やり方

頬と頬を軽く触れ合わせて、チュッと音をたてます。

 

右の頬同士チュ→左の頬チュ→右チュと、3回です。

 

フランスでは、2回から4回のところがあるそうです。

 

スイス人とフランス人が頬キスをすると、回数が合わなくて、あれ?とお互いに苦笑いしたりします。それで垣根がとれたりします。

 

場面

握手より一段親しい場合、頬キスです。

 

知り合いのお宅にごはんに招待されたとき、夫同士は握手、妻同士は頬キス、こちらの夫と相手の妻は頬キス、私と相手の夫は頬キスです。

 

仕事やボランティアで、初対面のときは握手した相手でも、いっしょに時間を過ごして打ち解けたら別れるときは、頬キスをします。

 

友だち同士はもちろん頬キスです。

 

ハグ

男の子がくまのぬいぐるみを抱きしめているイラスト。


久しぶりに仲の良い友だちにあったときや、会えてとてもうれしい感情を表すなら、ハグですね。

 

相手を抱きしめて、背中をぽんぽんと軽くたたくようにします。

 

夏フェスのボランティアに参加したとき、無事フェスティバルが閉幕したあと、みんなでハグしてまわりました。

 

全く知らない者同士でも、同じボランティアをした仲間としてハグすると、とっても温かい気持ちになりました。

 

あいさつは大切なスイスの文化

握手を拒否

小学生から高校生までは、朝、学校に行ったときと帰りに、担任の先生のところに行って握手してあいさつをします。

 

あいさつの時は、目をしっかり見るように教えられます。

 

2016年に、スイスのドイツ語圏の中学校で、イスラム教の外国人男子生徒が、女性教師と握手するのを拒否したことがありました。

 

政府の大臣が、握手の拒否は、「スイスの文化や習慣への敬意に欠けている。」と問題視するほど大きく取り上げられました。

 

結局、州は、学校での握手は生徒の義務であると宣言し、拒否した場合は、最高5000フラン(およそ55万円)の罰金と定めました。

 

どこでもBonjour / ボンジュール こんにちは!

同じマンションの人や、近所の人、名前を知らなくても、目を見てBonjour / ボンジュールとあいさつします。

 

お店に入ったときも店員さんに言います。

 

スーパーのレジ係、バスの運転手にも。

 

一度きりしか会わない人にも、しっかりあいさつするのがスイスのやり方です。

  

まとめ

町で知り合いに会ったとき、握手が良いか、頬キスか、と迷うのは、外国人だけではありません。

 

スイス人にとっても微妙で迷うことがあります。

 

あまり知らない人に頬キスで行ったらちょっと引かれた、ということもあります。

 

私は、ビジネスやよほどフォーマルな場面でなければ、頬キスで行っちゃいます。

 

親しい気持ちを表されて、嫌な人はいません。

 

私も相手から頬キスで来てもらったら、うれしいです。

 

一歩踏み込んで垣根が取れるのが、頬キスです。

 

ただ困るのは、集まったときに、握手や頬キスをみんなにして回るので、結構時間がかかることです。

 

別れるときも、一通りあいさつして頬キスしてまわるので、バスや電車の時間が決まっているなら、逆算して早めに始めないと乗り遅れます!