湖の風景が美しいルツェルンを駆け足でめぐる
音楽家ワーグナーや多くの文化人が愛して暮らした水の都ルツェルン。
8月中旬から9月中旬には、有名なクラシックの音楽祭が毎年開催されています。
出来れば一泊したいけど、半日しかないので有名なスポットだけ行ってきます。
水の都ルツェルン
スイスは、建国3州にまわりの州が少しずつ参加して現在のスイスになっています。
ルツェルンは、4番め。スイスの老舗の州です。
ルツェルン中央駅です。
歴史的な建造物のイメージが強いので、駅が完全に現代的な建物なのにびっくりしました。
ルツェルンの主な観光スポットは、歩いてまわれます。
美しい中世の建造物がよく保存されているので、歩きながら、建物を見上げたりきょろきょろしてみてくださいね。
絶対にはずせない3つの観光名所
Kapellbrücke / カぺル橋
1333年に建造された木造屋根つきの橋です。
駅を出て、湖にむかうとすぐ見えます。
スイスの観光地の中でも、マッターホルンと並んで、フォトジェニック。
1993年8月に、火事で燃えあがる衝撃的な映像が世界中にニュースで流れました。
再建には3億5千万円かかりました。
日本の方々からたくさんの寄付も寄せられたんですよ。
橋の中には、歴史的な出来事や、宗教的なお話が、三角の木の板に描かれた絵が飾られています。
空白になっている板の絵は、火事によって永遠に失われたものです。残念です。
とにかく絵になる橋なので、たくさん写真を撮ります。
Spreuerbrücke / シュプロイヤー橋
カペル橋から徒歩10分。
やはり木造で屋根付きの橋です。
上の写真の右手に見える塔は、中世にルツェルンの町を守っていたムーゼック城壁の一部です。
城壁の上は歩けるようになっていて、ルツェルンを一望できます。
この橋で特に見てほしいのは、飾られている板絵です。
17世紀前半に描かれた絵は、「死の舞踏」と呼ばれるシリーズで、1枚1枚にガイコツの顔の死神が登場します。
人間は、死から逃れることができないから信仰が大切だ、と教えているものだそうです。
ひん死のライオン像
ここだけは、何があっても見てほしいところです。
写真で見たことがあったので、あまり期待していませんでした。
ベルギーの小便小僧やデンマークの人魚姫のように、きっと小さい像なんだろうなって思っていました。
まず、思ったより大きかったです。
何より、ライオン像の哀しみと苦悩に満ちた表情が素晴らしくて、心を揺さぶられました。
この像は、1792年にパリのチュイルリー宮殿で、ルイ16世とマリーアントワネット王妃を守って死んだスイスの傭兵たち800名あまりを悼んで作られたものです。
像が作られたのが1821年ですから、傭兵たちの死の衝撃がまだ薄らいでいない頃です。
傭兵たちの家族や友人は、この像の前にたって何を思ったのでしょうか。
ライオン像は、大通りから入った静かで木々に囲まれた場所にあります。
死んだ英雄たちを讃えるのではなく、名もない傭兵たちの死を哀しむのにふさわしいように思いました。
美味しいお店2軒
パティスリーBuchmann / バッハマン
中央駅地下1階
120年の歴史を誇るパティスリーです。
パン類、スイーツ、ジェラートのどれを取っても本当に美味しいです。
ベルリーナーと呼ばれる揚げパンは、日本のあんドーナツみたいなおやつパンです。
カスタードとラズベリーの2種類を食べました。
生地がふんわりしっかりしていて、スイスで食べたベルリーナーの中でベストでした。
湘南平塚には姉妹店があり、バームクーヘンなどでメディアにも多数紹介されています。
バッハマンのオフィシャルサイトはこちら↓
Online Shop für Pralinen, Torten, Geschenke und Aperos | Confiserie Bachmann Luzern
湘南平塚のバッハマンのオフィシャルサイトはこちら↓
Restaurant Mamma Leanne
このレストランの店頭ではジェラートが買えます。
中でも、ピスタチオのジェラートは、ナッツの風味が濃厚で、ピスタチオ好きの夫のベスト1です。
ルツェルンの中央駅のトイレは有料トイレのベスト1
スイスの主要な鉄道駅のトイレは有料になっています。
通常2フラン (およそ220円)。
有料なトイレは、係もいて、掃除も行き届いていて、安全なのは当然なのですが、ルツェルンのトイレは、私の有料トイレ体験の中でも一番でした。
- 新しい
- 札もコインも両替できる両替機がある
- クリーンスタッフが何人もいて、1人がトイレを使用するたびに掃除する
逆に言うと、有料トイレでも、上記の3点をクリアしていないところがある、ということですが。
ちなみにワースト1は、ニューシャテル駅。
料金は1フランで半額でしたが、
- 古い
- 両替機がない
- 係員ゼロ
- トイレの便座がないので座れない
という驚きの有料トイレでした。
最後に
初めてのルツェルンを駆け足でまわりました。
短い時間でしたが、ルツェルンが大好きになりました。
余裕があれば、まわりの山にも足をのばしてハイキングもできるし、1日観光ツアーも充実しています。