健康おたくのスイス生活

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マッターホルンほど有名じゃないけどヴァレー州のアプリコットを食べないスイス人はいないはず。

青空を背景にそびえたつマッターホルン
 

このとがった三角の姿は、名前を知らなくてもどこかで見かけたことがあると思います。

 

ヴァレー州にあるスイスの名峰マッターホルン (4478m) です。

 

日当たりが良く、気温が高いので、ヴァレー州はフルーツの産地です。

 

ブドウの生産も盛んなので、美味しいワインも多く、私たち家族の住むヴォー州の住民とお互いの地元産ワインの悪口を言い合う仲です。

 

お酒があまり飲めない私には、ワインよりアプリコットです。

 

アプリコット

私はスイスに来るまでアプリコットを食べたことがありませんでした。

 

夫は、毎年、ヴァレー産のアプリコットを首を長くして待っています。

 

子どもの時から食べている夏の味覚だそうです。

白い皿の上に盛りつけられているアプリコット。10数個。

 

季節を感じるフルーツ

6月になるとスイスのスーパーで、アプリコットを見かけるようになります。

 

スペイン産アプリコットです。

 

スペインは、スイスより格段に暑い国なので、イチゴもアプリコットも、スイス産の前にやってきます。

 

そして次にフランス産のアプリコットです。

 

ヴァレー州のアプリコットは、6月後半から8月にかけて、最後に登場します。大取りですね。

 

下の写真は、スーパーのヴァレー産アプリコットの大売り出しです。

 

ヴァレー産のアプリコットが売り場に登場すると、来たー!って感じで、季節のちょっとしたイベントです。

ヴァレー産と書かれた段ボールにプラスチックケースに入ったアプリコットがたくさん陳列されているスーパーの売り場。
 

食べ方

小皿に半分に切られたアプリコットが盛られている。種も見える。

 

水洗いして、へたの部分に爪をたてて割るときれいに半分になります。

 

種をとって、皮ごと食べます。

 

甘酸っぱくて、瑞々しい。一番好きな食べ方です。

 

アプリコットタルトやアップルクランブルケーキのりんごをアプリコットに置き換えても美味しいです。

 

お友だちが作ってくれたアプリコットパフェは、レシピを教えてもらいました。

作り方

  1. アプリコットを4等分して、鍋に入れ、レモン汁と砂糖をかけて、アプリコットの実がとろりとやわらかくなるまで煮る
  2. アプリコットの実の粗熱がとれるまで冷ます
  3. その間に生クリームを角が立つぐらいまで泡立てる
  4. 器にバニラアイスを盛り付けて、その上に少し温かいアプリコットを煮汁と一緒にのせ、その上に泡立てた生クリームをのせる


温かいアプリコットの実と冷たいアイスが絡まって、笑顔になっちゃうデザートです。

 

加工食品

アプリコットのジュース、ジャム、シロップなどがあります。

スーパーの棚に並ぶアプリコットの加工品。シロップ、ジャム、ジュースが並ぶ。

ちなみに、上の棚の製品についている、赤地/白地に赤白の星マークは、ヴァレー州の旗です。

 

スイス人は、旗が大好きなので、スイスの旗、州の旗は行くところ行くところで見かけます。
 

やっぱり産直

ヴァレー州に入ると、幹線道路沿いにアプリコットを売る小さな小屋を見かけます。

 

アプリコットの産直の売り場。
紙箱にはいった1キロのアプリコット。

採れたてのアプリコットを生産者から直接買える販売所です。

 

町中のスーパーより3割~半額ぐらいの値段で、しかも新鮮です。

 

私たちが買ったのは上の写真右側のもの、1キロで5フラン (およそ540円)でした。

 

スーパーで買うものと、どうしてこんなに違うのかしら、と思うくらい食感も味も格別です。

 

最後に

アプリコットは、カロリーが低く、ビタミンやカリウムが豊富なヘルシーなフルーツです。

 

わが家では、夏の間は、ほぼ毎日、朝、昼、晩と食べています。

 

スーパーでアプリコットを見かけなくなると、夏の終わりです。