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全仏オープンテニス大会!現地で観戦するなら知っておくと便利な7つのこと

パリのローランギャロス・スタッドで開催されている、全仏オープンテニス大会も、いよいよ準々決勝がはじまります。5時間超でチチパスを破ったワウリンカの試合は、歴史に残る名勝負でしたね。2日に渡った試合に勝ち残った錦織も8強入りして、後半戦ますます目が離せません。

 

今年はじめて、夢の現地観戦をしてきたので、現地で気づいたことをお伝えします。今後の現地観戦の参考になれば幸いです。

 

センターコート、フィリップ・シャトリエ。

センターコート、フィリップ・シャトリエ。2020年には開閉式の屋根が設置される。


1.基本中の基本ですが

帰りのメトロ(地下鉄)チケットを買っておきましょう。駅の窓口も券売機も混雑するので、事前に帰りのチケットを買っておけばスムースにメトロに乗れます。

 

全仏オープンテニスの会場のメトロ最寄り駅は、いくつかあります。私たちの入場ゲートCの最寄り駅は、Michel-Ange Molitor(ミケランジュモリトール)でした。

 

メトロのTicket +(ティケプリュス)という1回券が1.90ユーロ(およそ230円)です。メトロ全線区間有効で、改札をでなければ乗り換えもできます。乗車する駅で、2枚買えば、1枚を行きに使い、もう1枚は帰り用に使えます。何日も観戦するのであれば、10枚つづりのCarnet(カルネ)を買えば、14.50ユーロなのでお得です。

 

2.衣服

5月下旬から6月初旬の時期は、天気が変わりやすいので、しっかり天気予報を確認しましょう。この時期のパリの日没は夜9時すぎなので、試合も日没ギリギリまで行われます。日中暖かくても、夜は肌寒くなります。座席によっては天井の下で少し寒かったり、風が強い日もあるので、ウインドブレーカーがあると良いかもしれません。

 

私たちの観戦1日めは、小雨まじりで気温も下がっていたので、みんなレインコートや冬のコートを着てマフラーまでしていました。2日めは、午後25度まで上がりましたが、風が強かったので体感温度は20度以下でした。

 

冬が長い北部のヨーロッパでは、春になってお天気が良いとすぐ半袖で肌を出して日光にあたろうとする習慣がありますが、日本より乾燥しているので、日本人には、涼しく感じます。

 

3.フードとドリンク

フード

会場内には、公式グッズのブティックのほか、食べ物の売店があります。ただ、どこも同じものしか売っていません。温かいものは、ハンバーガー、ホットドッグ、クレープ、ワッフルぐらいで、ほかはサンドイッチ、サラダです。

 

特にめずらしい食べ物はないので、並ぶのは時間のムダです。会場への飲食物の持ち込みは自由なので、私たちは、ホテルの近くのパン屋で美味しいサンドイッチなどを買っていきました。パリのパン屋は、日本のパン屋と違ってビニール袋は使わず、紙の袋にパンを入れるので、パンの油が袋ににじみます。ビニールの袋やエコバッグを持参しておくと、便利です。

 

現地のメトロの駅から会場までの間に、Franprix(フランプリ)かCarrefour(カーフール)というスーパーもあります。

 

ドリンク

混雑するカフェのカウンター

飲み物のプラスチックのコップは、リサイクルするので、カウンターに返却すると1ユーロ戻ってきます。コーヒーのミルクは別売りで0.5ユーロです。買い忘れるとまた列に並ぶことになるので気をつけましょう。私たちはやっちゃいました。

 

全仏オープンテニスのロゴのラテアートのカプチーノ

 カプチーノは、全仏オープンのロゴのラテアートが、ちょっと可愛いです。

 

EU(欧州連合)は、2021年からプラスチックストローを禁止する決定をしています。会場では、食べれるストローを使用していました。噛むとほんのり甘くて、液体につけておいても溶けることはなかったのですが、15分ほどで、パスタのようにふにゃふにゃになりました。

 

4.入場するまで

会場までの道の途中で、一度簡単な荷物のチェックがありました。その後、入場ゲートに着くと、そこで男女に分かれて、荷物とボディチェックがありました。

 

ボディチェックの後は、チケット発券機に、自分のE-チケットのQRコードを読み取らせると、名前入りのチケットが発券されます。係の人にチケットと身分証明書を見せたら入場できます。本人確認ができないと入場できないので、パスポートをお忘れなく!

 

5.会場

会場には、9時半から入場できます。早めに行って、混雑する前に、会場内を見て回ったり、お土産を買っておきましょう。

 

全仏オープンテニス大会会場公式のフリーペーパーが2部

入り口のそばに、公式の日刊フリーペーパーLe Quotidien(ル・コティディアン)があります。イギリスとフランスの国旗がついているのに、英語のページがほとんどないのですが、当日の試合のコートや時間、写真や会場図もついているので、記念に持って帰りました。

 

大きなスクリーンの前にオレンジのソファがたくさん地面に置いてあり、人々がくつろいでいる

温室にかこまれたコート、シモーヌ・マチューの横では、大きなスクリーン前のソファや長椅子でくつろぐことができます。緑にかこまれたステキな場所でした。

 

6.アプリで試合の情報をチェック

Fédération Française de Tennisposted withアプリーチ

公式のアプリです。残念なことに、英語とフランス語しかありませんが、当日の試合状況や試合の結果をリアルタイムで確認できるので、別のコートに移動するタイミングを知るのにとても便利です。

 

小さなコートの試合は、座席が少なくて入れなくなるときがあるので、移動時間を決めるのに必要なんです。現地フランス人選手の試合は、どこもすぐいっぱいになります。

 

7.応援に参加しよう

私たちは、スイスの旗と手作り(笑)フェデラー応援うちわを持っていきました。

 

実は1メートルを超えるサイズの旗は禁止なのですが、知らなくて持ち込んでしまいました。旗は、まわりの観戦者やプレイヤーのジャマになるので、観戦中は、みんな、ひざの上などに畳んでいて、選手の入場のとき、ゲームやセットの合間や試合後に広げてふっていました。

 

夫は、広いスタジアムの反対側に、スイスの旗が見えると、すごいテンションが上がっていました。仲間を見つけた気分になるんですよね。

 

応援でよく聞こえるのは、『アレー!』という言葉です。フランス語でAllezと書きます。『行けー!』とか『頑張れー!』という意味です。『アレー!ロジャー!』というように、応援している選手の名前を後ろにつけて叫ぶことが多いですね。

 

面白かったのは、観戦者のだれかが大きな声で、『パパン、パパパラパラパッパパー』-(これで伝わるかな?)とトランペットのマネをすると、まわりのみんなが『オーレ!』と大合唱すること。『オーレ!』ってスペインの闘牛の掛け声ですよね。みんなと一緒に叫ぶと一体感があり楽しかったです。

 

さいごに

フランス人の観客が多いので、フランス人選手への応援はものすごいです。錦織は、フランス人選手と2戦したのですごいプレッシャーだったと思います。

 

それでも、良いプレイや試合には、だれにでも大きな拍手や声援をおくるし、試合が終わるとスタンディングオベーションをします。テニスが大好きな人たちが集まるすばらしい大会です。日本のテニスファンにもたくさん見に来てほしいです。