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La Meilleure Boulangerie de France / フランスで一番美味しいパン屋

パンが大好きなスイス人の夫は、『フランスで一番美味しいパン屋』という番組の大ファン。

 

全仏オープンテニス大会の観戦がてら、番組で優勝したパリのパン屋さんに立ち寄りました。

 

 La Meilleure Boulangerie de France / フランスで一番美味しいパン屋

バゲット2本、クロワッサン2個、丸いパン1個。
 

これは、フランスのM6チャンネルで、2013年から毎年放送されている番組のタイトルです。

 

フランスで一番美味しいパン屋の称号を目指して、フランス中から選び抜かれたパン屋が競う番組です。

 

各県 (departement / デパルトモン)の代表の対決から始まり➡勝ち抜いた各地域 (région / レジョン)の代表同士が競い➡最後は全国大会

 

と勝ち抜いていくコンテストです。

 

審査員たち

ショーウィンドウの写真なので、見にくくて申し訳ありません。

窓に貼られたポスター。左が白いシェフの上着を着た男性。真ん中に女性。右にひげをはやした若い男性。

Bruno Cormerais / ブルーノ・コルムレ

上の写真の左側、白いコックコートの男性です。

 

ブルーノ・コルムレは、Meilleure Ouvrier de France (MOF) / 国家最優秀職人章を受章しています。

 

襟が、青、白、赤のトリコロールカラーのコックコートは、国家最優秀職人の証です。

 

ほかにも、最高のバゲットを決める様々な大会で金賞、銀賞、銅賞を受賞しています。

 

パン職人の鉄人ですね。

 

Norbert Tarayre / ノルベール・タライ 

写真の右端、あごひげの男性です。

 

三ツ星レストランなどで修業し、自分のレストランをオープン。

 

テレビでも活躍しているシェフです。

 

コンテストの内容

ブルーノとノルベールのふたりが、コンテストに参加するフランス各地のパン屋を訪れます。

 

店構え、パンの品ぞろえ、そのパン屋のおすすめのパンを味見した上で、課題のパンを作らせて、見た目や味、創造性などを審査していきます。

 

2016年の優勝者

2016年の優勝者は、パリのユートピーというパン屋でした。

 

たっぷりしたひげをたくわえた二人の若いパン職人たちは、アジア各国でも働いた経験があります。

 

しっかりした技術を持ち、オリジナリティのあるパンを作って、ブルーノとノルベールから高い評価を受け優勝しました。

 

Boulangerie Utopie / ユートピー

地味なパン屋の入り口に行列ができている。

 

ユートピーに行ったのは、平日でしたが、小さな店は客でいっぱいで、外まで並んでいました。

 

バゲットやデニッシュなどたくさんのパンが並んでいる。

 

定番のバゲットやクロワッサンのほか、様々なデニッシュやスイーツが揃っています。

 

サンドイッチもいろいろな種類がある。

 

サンドイッチも種類が多く、とても美味しそうでした。

 

クロワッサンと黒いうずまきのデニッシュ。


私たちのお目当ては、上の写真の、黒いデニッシュ。

 

黒いのは、炭が生地に練りこんであるからです。

 

番組のコンテストで、炭とゴマを使っているのがとても印象に残っていて、一度食べたかったのです。

 

ふんわりさくさくしていて、黒ごまペーストの甘さはしつこくなく、食べ終わった後味がすっきりしています。いくつでも食べれる美味しさです。

 

クロワッサンもバターたっぷりで、これこそパリのクロワッサンって感じでした。

 

ユートピーのフェイスブックはこちら↓

Boulangerie Utopie

20 rue Jean-Pierre Timbaud

75011 Paris

お店は小さいのですが、カウンターがあるので中でパンを食べることもできます。

 

最後に

この番組の優勝者は、フランス各地にちらばっています。

 

夫は、「定年になったら、優勝したパン屋めぐりをしたい!」と言っています。

 

15年も先の話なので、代替わりしていたり、店がなくなっているかもしれませんね。

 

それにしても、パリは本当にパン屋が多いです。そしてレベルが高い!

 

賞とは無縁そうな、裏道の小さなパン屋が本当にまた美味しいのです。

 

舌の肥えたパリジャンと激しい競争に鍛え抜かれているからでしょうか。