健康おたくのスイス生活

海外生活、語学、健康、ダイエット

スイスの自販機で、今夜はタルタルステーキ

女優の米倉涼子さんの好きな料理として、以前、TV番組の中で紹介され、話題になったタルタルステーキ。米倉さんの行きつけのレストランは、馬肉専門でしたね。タルタルステーキは、馬肉か牛肉で作ります。

 

休日の今日は、何にも作りたくな~い!気分なので、タルタルステーキに決めました。ひとっ走り、自販機で買ってきます。

 

タルタルステーキ

タルタルステーキが白い皿の上にきれいに盛り付けられた看板

 

自販機だから24時間いつでも買える

こんなでっかい看板のあるタルタルステーキ専門の自販機が、うちの近くにあります。Tartare-Express(タルタルエクスプレス)というお店です。

 

スイスは、主に、ドイツ語、フランス語、イタリア語の3つの地域に分かれています。私たち家族は、フランス語圏であるヴォー州に住んでいます。

 

このタルタルステーキの自販機は、現在、ヴォー州内には10か所あります。3年前に最初の自販機ができてから、少しずつ、新しい場所に自販機が増えているってことは、みんなが、こんな自販機を待っていたってことでしょうね。

 

スイスのスーパーやお肉屋さんは、日曜は休みです。この自販機ができてから、日曜日にも、タルタルステーキが食べれるようになりました。

 

鮮やかなピンク色の自販機。タルタルステーキのセットやパンが中に並んでいる。
 

色鮮やかなピンクの自販機の中の、上の段には、タルタルステーキのセットがあり、舌の段には、ソース単品とトースト用パンが入っています。タルタルステーキは、牛肉のみです。

 

透明なプラスチックケースの中に入ったタルタルステーキのセット


二人分なので、一番小さい180グラムでだいじょうぶかな。肉とソースのセットで、お値段14フラン50サンチーム(およそ1600円)。レストランだと倍の値段になるので、家計にはとっても優しいお値段です。クオリティも高いので、リピートしてます。

 

この自販機のタルタルステーキの牛肉は、機械ではなくて、人がナイフで切ったものなので、肉が少し大きめで、しっかり肉の味がして、とっても美味しいんです。使っている肉は、100%スイス産牛肉で、保存料や添加物は一切入っていません。

タルタルステーキセットの中身は、袋にパックされた肉と別の容器に入ったソースと小さなバター。

セットの中身。肉とソースと小さなバター

セットされている特製ソースは、スパイス専門店『Le Monde des Epices』が特別に配合したスパイスときゅうりのピクルス、玉ねぎ、パセリ、マスタード、唐辛子、ケチャップが入っています。お好みで、卵黄やタバスコを入れるのもおススメだそうです。

 

ではお料理開始

白い器の中に、タルタルステーキの肉とその上にソースがかかっている


 肉を器にうつして、セットのソースを入れます。ソースは液状ではなく、しっかりしたクリーム状ですね。

 

タルタルステーキの肉とソースをしっかり混ぜたものが白い器に入っている


肉とソースをしっかり混ぜます。お好みで、卵黄やタバスコなどを加えます。

 

白い皿に盛りつけられたタルタルステーキとこんがり焼けたトースト。バジリコの葉が添えられている。

 

混ぜるだけだから、料理とは言えないですね。すみません。自販機の看板をマネして、きれいに盛り付けてみました!トーストにバターをぬって、その上にのせて食べます。いただきま~す!

 

 

タルタルステーキの起源

ヨーロッパでは、モンゴル帝国の末裔の遊牧民を、タルタル人、と呼んでいました。そのタルタル人たちの馬肉料理が、ヨーロッパに伝わったものだと言われています。

 

そして、同じ料理が、韓国に伝わったのがユッケだそうですよ。

 

タルタルステーキとユッケって、すごく似てるな~って思ってたんですが、両方、タルタル人の料理が元になってたんですね。知らなかったです。

 

スイスは自販機が多いんですか?

タルタルステーキを、自販機で販売してしまうスイスですが、実は、自販機がものすごく少ないんです。鉄道や地下鉄の駅の構内には、飲み物とお菓子が買える自販機がありますが、街中で見かけることは、ほとんどありません。日本は、どこでも自販機があって便利ですね。

 

最近、スイスで一番大きな都市、チューリッヒの駅前に、近郊の農家の手作りの加工品(チーズ、ヨーグルト、ハム)を売る自販機ができた、とニュースで報道されていました。もし、機会があったら、さがしてみてくださいね。