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オトコの料理!スイスの湖水の魚料理フィレ・ド・ペルシュで痛い目をみる?

料理の上手な男のひとってステキですよね。

 

それに何より、実用的!人間は、毎日、なにか食べないといけないんだから、男でも女でも、料理はできないよりは、できたほうが良いでしょう。

 

夫は、ひとりだったら、パンと牛乳で食事をすましてしまうタイプですが、娘が生まれてからは、私が仕事で忙しいときは、料理をするようになり、今では、パンも焼くぐらいにレベルアップしました。

 

 

 

担当する料理を決めちゃいました

私が全くやらない分野の料理は、夫の担当です。

 

クレープ。夫が子どものときから食べてきた、Maman(ママン/お母さん)のレシピです。

 

大きなかたまり肉をオーブンで焼くもの。ローストポークとか鶏肉の丸焼きですね。

 

バーベキューも夫の担当。ベランダにガスのバーベキューセットがあるので、これから、お天気の良い夏の週末の料理は、夫におまかせです。

 

それから、モチロン、スイス料理です!私は、スイスのTV番組で、食べているのをみたり、雑誌に美味しそうな写真がのっていたら、必ず、夫にリクエストします。夫は、スイス人の誇りにかけて(?!)、レシピを見つけ出して、作ってくれます。

 

金曜日は魚の日

金曜日は、スイスでは魚を食べます。もともとは、キリスト受難の日が金曜日だったために、金曜日には、肉食をしないで、魚を食べるという由来がありましたが、現在は、宗教的な意味がうすれて、多くのひとにとっては、金曜日は魚を食べる《習慣》、です。

 

スイスは、海のない国ですから、魚より圧倒的に肉を食べます。2017年の統計では、1人あたり年間50キロの肉(牛・豚・羊・鶏など)を食べているとのことです。日本人は、30キロ前後ですから、スイス人が、どれだけ多く肉を食べているかよくわかりますね。

 

そんな、肉食にかたより過ぎている、毎日の食生活を、あらためる意味でも、金曜日は魚、を習慣にしているひとが多いんです。我が家もそうです。

 

Filets de perche/フィレ・ド・ペルシュって何でしょうか?

そんな金曜日。夫が代休で、家にいて、『今日は、フィレ・ド・ペルシュを作るよ。』と言い出しました。

 

Filets de perche(フィレ・ド・ペルシュ/ペルシュの切り身)。Filet/フィレというのは、フランス語で切り身、という意味です。ペルシュは、スズキ目の淡水魚で、あっさりした白身の魚です。海のないスイスでは、湖でとれる魚の中でも、鱒(ます)とともに、とてもポピュラーです。

 

フィレ・ド・ペルシュといえば、ペルシュの切り身をムニエルにしたもので、スイスの名物料理のひとつです。ムニエルに、じゃがいもの塩ゆでや、フレンチフライや、マッシュポテト、サラダを添えて食べます。

 

私たち家族も、フィレ・ド・ペルシュは大好きです。

 

材料の買い出し

夫と私のふたりで、週末の買い出しもかねて、スーパーへ。

 

スーパーの魚売り場に着くと、ペルシュの切り身が氷の上にきれいに並んでいます。大きくて美しい切り身!お値段は、100グラムが、7フラン50サンチーム(およそ830円)!お高い!!高いはずです。スイス産ですよ。

 

夫は、ためらうことなく、魚屋さんに、300グラム頼んでしまいました。ペルシュの横には、いわしの切り身が、100グラムで、2フラン50サンチーム(およそ280円)だったのを、私が気づきましたが、遅かったー!

 

25フラン(およそ2800円)も払いましたよ。

 

『今日は、誕生日でもなんでもない、ただの金曜だから、いわしで良かったのに!』と帰り道で、私は、夫に小言を言いましたよ。

 

夫は、買うものを決めたら、ほかの物には目もくれず、値段も確認せずに、買っちゃうんです。私は、モチロン、買い物にいったら、まず、特売品からチェックします。

 

Filet de perche フィレ・ド・ペルシュの作り方

スイスの湖でも、最近は、とり過ぎで、ペルシュは、年々とれなくなり、サイズも小さくなっていて、魚屋さんでも輸入ものが増えています。

 

今日は、スイス産の、大きなサイズのペルシュだったので、びっくりするようなお値段も仕方なかったのでしょう。確かに、きれいな切り身でした。

 

ステンレスの調理用トレイの上に白身の魚の切り身が8枚並んでいる。


1. ペルシュの切り身は、さっと水洗いして、キッチンペーパーでしっかり水気をとります。塩・こしょうを軽くふって、薄力粉をまぶします。余分な粉は、軽くたたいてはらいます。

小麦粉をまぶした白身魚の切り身がステンレスのトレイに並んでいる。
 

2. 大さじ2杯分のバターをフライパンで溶かしたところに、切り身を入れて、両面がきつね色になるまで焼きます。片面を1~2分焼いたら、反対は1分ぐらい焼けば十分です。

 

フライパンで白身魚の切り身がきつね色に焼けている。
 

3. 塩ゆでしたじゃがいもを添え、刻んだパセリをかけたら出来上がりです。

魚は、マヨネーズか、タルタルソースをつけて食べます。レモンをしぼってかけるとさっぱりします。

 

白い皿に焼きあがったきつね色の白身魚の切り身とゆでたじゃがいもにパセリをふったものが盛られている。


 

ペルシュの調理は、本当にカンタンで、短時間でできます。横に添えるじゃがいものほうが時間がかかりますね。

 

じゃがいもは、私たちが食べた、塩ゆでのもののほか、フレンチフライやマッシュポテトにして添えます。レストランでは、どれか好きなものを、選ぶことができます。

 

オリーブ油やサラダ油でも良いのですが、バターをたっぷり使うのが、スイス流。バターで焼いた上に、溶かしバターをたっぷりかけたりします。バターの香りが良いのですが、ちょっと重たくて、カロリーも気になりますね。毎日食べるわけじゃないから、良いかな。

 

ちなみに、スイスのバターは、基本は、無塩バターです。日本のバターは、有塩の場合が多いですね。有塩バターを使うなら、切り身には塩をふらないほうが良いでしょう。

 

夫は、高ーい買い物をしてしまったことに、気がついて、ちょっと反省していましたが、スイスの湖で育ったペルシュは、本当に美味しかったです。たまには、良いよね。