がんばる子どもたちとスイスのゴミ事情
こんにちは!ふみです。
ジュネーブの中学生や高校生が、毎週日曜日に、川沿いの道のそうじをはじめた、というニュースをみました。
大人に言われて、やっているわけではなくて、子どもたちが自主的にはじめて、もう1か月になるそうです。
最初は、数人だったものが、インスタグラムなどで情報がひろがって、毎週、参加者がふえているそうです。
すごいな。行動力ありますよね。
そんなわけで、ゴミのこと、です。
目次
スイスのゴミの捨て方
スイスの集合住宅のゴミ置き場は、こんな感じです。
ゴミのコンテナがずらり。
ゴミ収集日を気にしないで、ゴミを出せるので便利です。
青いコンテナは、ガラスビン用。
緑のコンテナは、燃えるゴミ用。
カラスや犬猫に、荒らされないように、フタが重くできています。
四十肩で、肩が痛くて、腕が上がらなかったころは、このフタを開けるのも大変でした。
自分の頭の高さまで、ゴミ袋を持ちあげて、コンテナの中に入れるのは、肩が痛くなくなった今でも、楽ではないので、肩や腕や腰を痛めないように、『よいしょっ』と気合を入れてやります(笑)
最新式のコンテナは、地面に設置してあって、フタの場所が低いので、ゴミを捨てやすくなっています。
高齢の方にもやさしいデザインですね。
うらやましい!
ゴミ袋はタダじゃない!
私たちの住むヴォー州は、2013年1月から、燃えるゴミ用のゴミ袋を有料化しました。
それまでは、どんな袋でも良かったのが、白と緑の指定のものになり、それ以外の袋をつかうと収集してくれないし、罰金も課せられるようになりました。
ヴォー州のすべての市町村が、いっせいに、有料化したわけではありませんが、何年かかけて、ほどんど有料化しています。
17、35、60、110リットルというサイズがあり、我が家では、35リットルの袋を使っています。
1枚が、1フラン95サンチーム(日本円で約200円)です。
高い!!
ぎゅうぎゅうに(笑)、ゴミを入れますが、それでも週1枚ぐらい使います。
ゴミをいっぱいに入れるから、重くなるんですよね。
分別で節約する
ゴミ袋が有料化されてから、ヴォー州の燃えるゴミは、2割~3割減少しました。
みんな、分別して、リサイクルできるものは、リサイクルして、ゴミをへらす努力をしているんです。
だって、ゴミ袋が高いんですもん(何度でも言いたい!)。
お金がかかると、みんな、がんばるんです。
リサイクルできるもの
- ペットボトル:スーパーの店頭の回収コンテナ
- 電池:スーパーの店頭の回収コンテナ
- プラスチック容器の一部:スーパーの店頭の回収コンテナ
- 燃えるゴミ:集合住宅の専用コンテナ
- 生ゴミ:集合住宅の専用コンテナ
- ガラスビン:集合住宅の専用コンテナ
- 紙:集合住宅の専用コンテナ
- ※一戸建ては、戸別の小さなコンテナで出します。
- 鉄の缶・アルミ缶:専用のコンテナが地域ごとに設置されている
家庭の生ゴミ
生ゴミは、処理場で、たい肥にされます。
捨てるときは、生ゴミを直接、生ゴミの専用コンテナに入れるか、生分解性ゴミ袋(微生物によって分解されて最後は水と二酸化炭素になるそうです)に入れます。
我が家では、ゴミ袋が有料化されたときに、市から無料で配布された、家庭用生ゴミキットをつかっています。
生分解性ゴミ袋を、緑のプラスチックケースにセットして、中に野菜の切りくずなどの生ゴミを捨てます。
ケースがいっぱいになったら、マンションの下の、生ゴミ専用コンテナに袋ごとポイ。
生分解性ゴミ袋は、どこのスーパーでも、だいたい10枚300円ぐらいで、買えます。
そんなにお高くないので助かります。
東京でおどろいたこと
昨年、東京で一人暮らしをして、ゴミ袋がまだ有料化されていないことに、おどろきました。
福岡の実家の自治体では、もう20年も前から指定の有料ゴミ袋なんですよ!
しかも、資源ゴミの分別がこまかくて大変だ、と親がぐちっていました。
それに、東京のスーパーでは、レジ袋が(一部をのぞいて)、無料でもらえますね。
スイスのスーパーでは、20センチx30センチぐらいの一番小さいサイズのものや、野菜/くだものの量り売り用の袋は、無料ですが、ほかのレジ袋は、有料で、紙製のものしかありません。
買い物のときは、みんな、買い物袋や、買い物カートをもっていきます。
スーパーは努力してるけど失敗もあるよという話
どのスーパーも、ゴミを減らすために、野菜やくだものは、パックしたものを減らして、バラ売りや量り売りで買えるものを増やしています。
必要な量を買えるバラ売りや量り売りは、ムダがなくてうれしいですよね。
でも、そこで問題が発生!
野菜やくだものによっては、種類によって、値段が違うものがあるんです。
たとえば、リンゴ。 銘柄によって、値段が違うことがあります。
たとえば、レモン。 国産、輸入物、有機栽培のものは、それぞれ値段が違います。
レジで、会計をするために、ひとつひとつの野菜や果物に、直接、バーコードつきのシールが貼ってあります。
このシールが、生ゴミの中に、たくさん混ざってしまっているそうです。
シールは、普通のプラスチックでできていて、分解しないので、取り除かないと、たい肥が作れないのです。
私も、野菜やくだものの皮をむくときに、このシールのことは、ほとんど意識せず、つけたまま、皮といっしょに、生ゴミとして捨てていました。
さて、これは、スーパーが、シールを分解するタイプのものに変えるほうが、はやいのか、消費者が、きちんと取りのぞくほうが良いのか、どちらでしょうか?
ジュネーブの子どもたちを見習って、出来ることはやらないといけませんよね。忘れないように、シールを取るようにします!
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