スイスの子どものおやつの話
日本のおやつの時間は、午後3時ですね。
スイスは、一日に2回おやつの時間があります。
朝の10時と午後4時です。10時のおやつは学校の休憩時間に食べ、学校から帰って4時のおやつです。
リンゴは定番
スイスは、北海道と同じぐらいの緯度にあります。。
北海道と似た気候です。
地元でとれるくだもので、一番多いのは、リンゴで、たくさんの銘柄が、栽培されています。
どこのスーパーでも、いつも5、6種類のリンゴが売っています。
スイスのリンゴは、どれも、日本のリンゴより2まわりぐらい小粒です。
手のひらでにぎれるぐらいです。
食後のデザートとして、食べるんだったら、3人だと、2個は、むかないといけないので面倒くさいのです。
実は、スイスのひとは、リンゴは、皮ごと食べることが多いのです。
そして、このサイズが、おやつにちょうど良いんです!
子どもでも、1個まるまる食べきれるサイズ感。だから、学校の10時のおやつに、子どもに、リンゴをもたせる親が多いんです。
大人も、職場の休憩のときにかじったり、昼食のサンドイッチのお供で食べたりします。
ビタミンたっぷりでヘルシーなおやつ。
しかも、安いです!品種によりますが、1キロ300円ぐらいです。
物価が高いスイスですが、地元の果物は安いので、うれしいです。
こちらも定番
プチパン、日本語で小さなパンという名前のパンです。
外側がカリッとかたくて、中はしっとりしています。
食事のときにも食べる、とてもポピュラーなパンです。
子どもたちは、プチパンに、写真のようにチョコレートバーをさしたり、板チョコをはさんだおやつが大好きです。
小学校までは、おやつは親が用意して、子どもに持たせますが、中学校や高校には、小さな売店があったり、パンの出張販売が来るので、自分たちで、プチパンとチョコレートバーを買って食べることもできます。
プチパンが100円、チョコレートバーが20円ぐらいです。
意外に?ニンジン
日本だと、ニンジンは、子どものキライな野菜のひとつ、に数えられていますよね。
スイスの子どもたちは、ニンジンが好きなんです!
『甘くておいしい。』そうです。
スーパーにも、ミニサイズのニンジンのパックが、おやつ用に売っています。
ある日の我が家の4時のおやつ
朝食用のシリアルを使って、30分ほどで完成するヘルシーなおやつです。
材料
目安です。
ざっくりはかって、手早く作れるクッキーです。
そば粉※ 50g
シリアル(無糖) 50g
ナッツ類※※ 大さじ3
干しブドウ 大さじ1
ドライクランベリー 大さじ1
デーツ※※※ 2個
メープルシロップかハチミツ 大さじ2
オリーブオイル 大さじ1
卵 1個
※全粒粉も良いですよ。
※※ナッツは、くるみ、アーモンド、カシューナッツなどお好みのものを。
※※※デーツは砂糖のかわりです。無ければ、砂糖 大さじ1を入れてください。
手順
オーブンは、180度に温めておきます。
1. ナッツ類と干しブドウ、ドライクランベリー、デーツは、きざみます。
(小さくきざむと生地がまとまりやすいです。歯ごたえが欲しい場合は、大きめにきざむと良いですよ。)
2. 材料すべてをボールに入れて、生地がにぎりこぶし大にまとまるまで混ぜます。生地は、かたくて混ぜるのに力がいるようであれば、ちょうど良いです。やわらかすぎる時は、小麦粉やシリアルを追加してください。粉っぽいときは、卵の白身を追加してみてください。
3. 金属バットにクッキングシートをしいて、生地を好きな形にして並べます。
写真のものは、厚さ1.5センチで焼いています。
4. オーブンの真ん中か下段で180度で25分から30分焼きます。
8. オーブンから出して、焼き網やケーキクーラーなどの上でさまします。
歯ごたえがあって、腹持ちの良いおやつです。
ナッツとドライフルーツの組み合わせって、ほんっとにおいしいですよね。
ナッツもドライフルーツも、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で健康に良い食べ物だといわれています。
デーツ(ナツメヤシの実)は、日本では、それほどポピュラーでは、ありませんが、ビタミン、ミネラル、食物繊維、アミノ酸などを含み、とても栄養価が高く、中東やアフリカで主に生産され、食べられています。
スイスには、アフリカや中東からの移民のかたが多いので、スーパーでも、アフリカ・中東の食材が、たくさん売られています。
アフリカや中東の食材の専門店も、多いです。
ただ、デーツは糖分が多いので、たくさん食べるのではなく、一日に2個ぐらいにしたほうが良さそうです。
体に良い、といわれる食材は、いろいろあります。
でも、どれかひとつを食べれば、オッケーというものは、ないんでしょうか?
いろいろな食材をバランスよく食べる、ってなかなか大変ですよね。