人生の目標を見失っていた私が、アスリート体形になるための生活習慣でカラダも心も健康になった
私たち家族は、スイス人の夫の転勤で、娘が小学3年生のときに、日本からスイスにやってきました。当初、スイスには、2年間滞在の予定でしたので、私は仕事をさがすこともなく、フランス語が全くできない娘をサポートし、家事に専念することになりました。
スイスで自分を見失っていく
中年の危機を迎える
スイス滞在の2年がたち、そろそろ、日本に帰国の準備をはじめようか、というころ、東日本大震災がおき、その影響で、夫が戻るはずだった、東京のオフィスの業務が一時できなくなり、帰国が無期延期されたころから、私の心のバランスが崩れはじめました。40代後半でしたから、更年期障害だったのかもしれません。毎日、朝起きるのがつらく、やる気がでず、家事をこなすことが精一杯になりました。
私は、大学を卒業してから、ずっと仕事をしてきました。会社では、自分の仕事の成果が目に見えます。失敗や成功をだれかに評価されるわけです。一方、主婦の仕事については、三度の食事が出てくることも、うちの中が、きれいに掃除されていることも、当然のことです。『ごちそうさま!』と家族に言ってもらうことが、ささやかなごほうびです。
娘がフランス語をマスターして、私の助けを必要としなくなったことで、私は、ますます、自分の存在意義がわからなくなりました。
四十肩になる
日本に戻れなくなったことで、私は目標を失いました。毎日、料理や家事は、ひと通りやっていましたが、ほかに何もする元気もなく、だらだらと毎日のルーティンをこなす日々でした。
そんなある日、右肩のつけ根に痛みを感じるようになりました。四十肩でした。痛みは、日を追うごとにひどくなり、腕をあげたり、回すことができなくなりました。寝ている間も、寝返りをして右肩に体重がかかると、痛みで目が覚めるようになりました。
かかりつけの家庭医に相談して、理学療法士の先生の治療を受けることにしました。先生によると、私の四十肩の原因は、運動不足と加齢で、肩まわりの筋肉が衰えていて、肩の腱に負担がかかり、炎症をおこしているとのことでした。
ストレッチで肩の周囲の筋肉をほぐし、少しずつ筋トレをして、筋力をつける必要があると言われました。姿勢が悪く、肩が丸くなっているのを、まっすぐにするように、とも言われ、ショルダーバッグをやめて、リュックを使うよう指示されました。
週に2回、受診して、マッサージをしてもらい、ゆっくり腕を伸ばしたり、まわしたりしながら、炎症の状態をみて、壁に手をつける腕立てふせを教えてもらい、自宅でも少しずつ軽い筋トレを続けました。3か月の通院で、痛みがおさまり、治療をやめて、自分でストレッチや筋トレを続けて、様子を見ることになりました。
自分のカラダのだらしなさに気づく
鏡の前で、ストレッチや筋トレをやっているうちに、自分が完全に、小太りのおばちゃん体形であることに気づきました。背中が丸く、二の腕はたるたる、背中にぜい肉がついていて、薄着をするとブラジャーが肉に食い込んでいるのが、はっきりわかります。
このままではダメだ!と私は、鏡の前でつぶやきました。
そこから、ネットや本で、肥満、ダイエット、筋トレについて調べはじめました。過去の会社の健康診断の結果をみると、私は血圧は正常ですが、中性脂肪が多く、血糖値は、高いときと低いときがありました。
アスリートのカラダになりたい
生きている理想
私は、痩せて、健康で、見苦しくない体形になろう、と決意しました。同じマンションの2階に住む、70代後半のご夫婦が、私の目標になりました。自分より30歳以上年上の老夫婦を目標というと、笑われるかもしれません。
でも、このご夫婦は、ぜい肉が全くないアスリート体形です。高齢の今もフルマラソンの大会に参加していて、新聞の取材もくるほどの、年季のはいった現役ランナーです。年をとっても、美しく健康でいる理想の姿です。
食事制限をはじめる
食事は、炭水化物を減らすことからはじめました。糖質制限です。実は、私は、肉や野菜より、だんぜん白米やパン、スイーツが好きです。ひとりの昼食の定番は、カップラーメンとスイーツという組み合わせでした。血糖値が高くなる食生活でした。
まず、白米は、雑穀米にかえ、量も減らしました。おやつは、甘いものではなく、ナッツ類にしました。夕食は、主食を取らず、おかずだけにしました。
筋トレメニュー
最初は、ラジオ体操からはじめました。筋トレの王道、スクワット、腹筋、背筋、腕立て伏せを、少しずつ回数を増やし、ネットや本でみつけた、HIIT(高強度インターバルトレーニング)など、体脂肪を落とす効果が高いトレーニングを試していきました。
毎日の習慣になっていく
ダイエットと筋トレが、私の生きる目的になりました。毎日、少しずつでも体重が減っていくのが本当に楽しみでした。結果が目に見えると、努力はつらくなくなります。
アスリートデビューする
筋トレに加えて、毎朝ウオーキングも続けていくうちに、私は、自分の力を試したくなってきました。思い切って、ウオーキング大会に参加してみることにしました。スポーツの大会に参加するのは初めてだったので、とても緊張しました。
でも、コースの途中で、沿道から声援をもらったり、スタッフから水のはいったコップを渡してもらったりしながら歩き、ふらふらになりながらゴールすると、一人前のアスリートになったようで、とても楽しい経験でした。
味をしめて、それからは、遠くの大会にも遠征するようになりました。
カラダも心も健康になっていく
日本で一人暮らし
アスリートなカラダを作るための生活習慣は、毎日の生活にハリをもたらしました。私は、いったん日本に戻って、自分を試してみたくなりました。ネットで、派遣の仕事を見つけることができたので、スーツケースひとつ持って、派遣先のホテルに住み込みをはじめました。
日本で、一年半の間、しっかり季節を楽しみ、一人旅もして、心の中のわだかまりが解けたのでしょうか。穏やかな気持ちになって、もう一度、家族といっしょにスイスで暮らすために、今年の2月に戻ってきました。
スイスで新しいスタート
スイスに戻ってからは、ブログを開設し、フィットネスクラブの会員になり、ボランティアもはじめました。できれば仕事も見つけたいと思っています。
食事や運動に気を配り、良い生活習慣を守りながら、カラダも心も健康に、スイスで年を重ねていきたいと思います。
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